地雷のない土地でボールを手に・カンボジアプロジェクト
日本バレーボール協会は、日本スポーツ振興センターからの委託を受け、「地雷のない土地でボールを手に・カンボジアプロジェクト」を実施しました。この事業は、主に開発途上国においてさまざまな理由によりスポーツの機会を享受できていない人々に対して、スポーツの機会を提供することを目的に実施したもので、今回は内戦の影響で今なお200万個とも500万個とも言われる地雷が埋設されているカンボジアのタサエン地区にてバレーボール教室や大会を実施しました。
プロジェクトメンバーである日本バレーボール協会理事でスポーツキャスターの宮嶋泰子氏をはじめ、渡邊孝氏(元カンボジアバレーボール連盟男子バレーボールチーム代表監督)、大谷佐知子氏(ロサンゼルス五輪銅メダリスト)、坂本清美氏(アトランタ五輪日本代表)、田中姿子氏(元女子バレー日本代表で2006年アジア大会ビーチバレー銀メダリスト)は事前に地雷撤去現場を視察した上でイベントを実施。バレーボール教室や大会では、この地域が抱えている辛い過去を忘れるかのように活きいきとアタックを打つ中学生や高校生の姿や初めて見る真新しいボールを笑顔で追いかける小さな子どもたちの姿が見られました。
現地関係者からのコメント :
この地域で10年以上に渡って地雷の除去作業、地域住民の生活支援を行なっている「認定NPO法人国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)」代表の高山良二氏からは、「この地域には子どもたちが自由に遊べる場所が少ない。今回の企画はそんな子どもたちにとっても有意義なものでした」との感想が寄せられました。